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深水タンクの頂部を構成する甲板の厚さは、深水タンクの頂板の厚さ以上とする。
船の用途又は構造により、船体中央部に過大な圧縮応力が生じる恐れがある場合は、上甲板の有効断面積を増すか又は縦適材の寸法を増す等の補強をする。
甲板口の隅部には十分に丸みを付けなければならない。
船の中央部0.4L間の上甲板及び船楼甲板に設ける甲板口の隅部では、厚さを増す等適当な方法で補強する。
(3)縦通梁
縦通梁は、連続構造とするか、あるいは、その端部の断面積を有効に維持し、かつ、曲げ及び引張りに対し十分な強度を有するように肘板で固着しなければならない。
縦通梁の寸法は、両端固定梁に等分布甲板荷重が作用し、梁に生じる最大応力が材料の耐力となるように定める。
したがって、縦通梁の断面係数Zは、次の算式により計算する。

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もっぱら居住設備又は航海業務に充当する甲板及び甲板室の頂部の梁であって、その上に人が乗る可能性のある甲板の梁の寸法は、上の算式の甲板荷重Pを0.046kgf/cm2として計算すればよい。
甲板口を支持する梁の寸法は、算式による値より適当に増加しなければならない。
船首楼甲板の縦通梁の寸法は、上甲板の縦通梁の寸法に準じる。その他の船楼甲板については、甲板荷重Pを0.75Pとして計算した値とする。
(4)甲板横桁
縦通梁を支持する甲板横桁の心距は1.0mを標準とし、特設横置肋骨の位置に配置する。
甲板横桁の寸法は、両端固定梁に等分布甲板荷重が作用するとき、梁に生じる最大応力が材料の耐力となるように定める。したがって、甲板横桁の断面係数Zは、次の算式によって計算する。

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